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アメリカ・ロサンゼルス幼稚園情報 [すいか幼稚園]

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ダウン症イルカセラピー(その2)

実際にイルカがボートに寄ってきて、

いざ彼女を海に入れようとすると

彼女は震えだし、そして泣き出しました。


2人のインターンとMelissa、

そして彼女の家族 も海に入り、

彼女を受け止める

形で彼女を待ちました。


私ともう一人のインターン生はボートの

上で彼女を送り出す役割だったので、

彼女のすぐ横で励ましの言葉をかけたり、

いろいろな方法を提案したりして彼女を

送り出そうとしました。


しかし彼女の震えは激しくなる一方、

そして私の腕にしがみついて


「怖い」


と大声で泣き出しました。


30分ほど粘りましたが彼女は一向に

海に入る気になれません。

そこで気分転換のため、

近くにあるShell Islandに行くことにしました。

そのことを彼女に告げ

ると表情は一変、

大きな声でうれしそうに笑い出しました。



Shell Islandにはたくさんの貝殻

が地層の中に埋まっています。

彼女は家族と一緒に砂を掘り、

たくさんの貝殻を集めて楽しそうに

残りの時間を過ごしました。


帰りのボートの中では、

彼女の方からインターン生の隣に座ってくるようになり、

写真を一緒に撮ろうと言うと喜んで

色々なポーズを取っていました。


別れ際には


「楽しかった」

と言い、

姉にぴったりくっついて帰っていきました。



後々、Melissaや他のインターン生

とダウン症の彼女について話しました。


彼女は体は大きくても精神的にはまだ幼いということ、

また、何年間も海で泳いでないということを

考慮すると、

一日目にして海でイルカと泳ぐという体験は彼

女にとって恐怖であっただろうと思います。


数日間かければ彼女もダイブできるように

なったかもしれませんが、

今回は浅瀬で泳げたことが彼女にとって

大きな一歩となったと信じています。



続く・・・



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